黄金色の春
寒い冬のある日

1匹の黄金虫が 

わたしの部屋の窓辺に死んでいた

遠い遠い黄金の島から

逢いに飛んできて力尽きた 

その美しい黄金虫を

わたしは庭に埋めた


黄金虫を食べた蟻から

黄金色の卵が産まれ

春になると

黄金色の蟻たちの行進のなか

世にも稀なる美しい黄金色の花が咲き

黄金色の蜜を吸った蝶から

黄金色の蛹が育ち

その次の春には

黄金色の蝶たちが舞っていた


やがてこの世界が

すっかり黄金色になったとき

黄金虫は 

また あなたの窓辺へと

旅立ってゆく



















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# by poeetyayo | 2006-04-14 00:48 | ◆ 詩:Poem.Poe.me ?