ミレットの宝もの ( 詩と絵・5作品 )
1997年9月17日 満月の夜 
この世から忽然と姿を消した ミレット

彼女が部屋に遺した宝もの
鏡絵2作品含む小さな絵画3点と 
硝子のペンダントオブジェ2点を
ミレットの日記の中の詩と併せて出展します

ミレットが6才のとき 金色野原で初めて逢った
目に見えぬ精霊 ガブリエルとガブリエラ
月の美しい夜 湖空の彼らと話していたミレットは
月に吸い込まれてしまったのでしょうか
それとも
不思議な鏡絵の中に 
硝子のペンダントの中に ・・・( 展覧会詳細はこちらのページ


f0051866_23204334.jpg


ミレットの宝もの ― ガブリエラの眠り ―
ガブリエラの聲から描いた肖像画 10×10cm


ガブリエルは 美しい虹色蝶
ガブリエラは 優しい月蜉蝣

彼らの姿は見えないけれど
彼らの聲は聴こえてくる

聲や音楽は
見える世界より 
たくさんのことを伝えてくれる

彼らはみんな それぞれに
この世のものと想えないほど
美しい羽を持っているのに
見ることができない

陽の光 月明かり 影の中に
いつだって そばにいるのに
気がつかないだけ

視えているのにね

見えて いないだけ


― 1997年3月24日 ミレットの日記より ―


f0051866_23222163.jpg


ミレットの宝もの ― ガブリエルの涙 ―
鏡絵 6.9×6.9cm


ガブリエルは いつも泣いている
南で幸せな人がいると
北の不幸な人をみて泣く
東で笑う人がいると
西の泣いている人をみて泣く

いつも そんな風だから
ガブリエラは 微笑んでいるの

今夜も ガブリエルが泣いている
地上は 美しい雨でいっぱいだわ

今夜も ガブリエラは微笑んでいる
ほら
柔らかい芽が
たくさん顔をだした


― 1997年6月13日 ミレットの日記より ―


f0051866_23245583.jpg


ミレットの宝もの
ガブリエルの涙入りペンダントオブジェ
左 — 静かな祈りの友に —
右 — 秘密の手紙の友に —


— 心の友へ —


月の美しい夜
ガブリエルの涙が落ちてきた

手のひらに2粒 
ガブリエルの涙と聲

私はなくさないように
金色野原の綿毛と一緒に
小さなふたつの硝子壜にいれて

ひとつは 秘密の手紙の友に
ひとつは 静かな祈りの友に


― 1997年6月21日 ミレットの日記より ―


f0051866_23272713.jpg


ミレットの宝もの ― 約束の日 ―
鏡絵 14.8×10.3cm


あの約束が叶うなら
もうすぐ 私の日記の言葉も
見えなくなるのね

あの約束が叶ったなら
ガブリエル ガブリエラ
と 私のように
誰かが きっと
私を視つけてくれる

陽の光 月明かり 影の中に

見える世界の中で 視て
聲を 言葉に 音楽に

言葉は見えなくなっても
私の日記は
永遠に続いてゆくの

今夜は 

小さな箱の中で

眠るわ



― 1997年9月 … ミレットの日記 最後の言葉 ―
[PR]
by poeetyayo | 2014-06-05 00:00 | ◆ 絵:Poe et Yayo
<< *† キャビネ・ド・キュリオジ... *†『珍品陳列室 — キャビネ... >>